2017年10月06日

平成29年度ひょうご防災リーダーフォローアップ研修

”危機管理の要諦”
我が国の危機管理体制と危機管理の心構え
東京大学生産技術研究所客員教授 (元内閣危機管理監、元警視総監)
伊藤 哲朗氏

危機管理とは何か?
・危機管理には2つの概念がある
1つは危機の事前対策(リスクマネジメント)
1つは危機発生時の緊急事態対処(クライシスマネジメント)
この2つは、時間的にも業務的にも全く異なる内容を示す概念だが、日本では同じ”危機管理”という言葉でた語られる。

想定すべき危機は多くある
起こりうる危機は何か?
・起こりうる危機の想定が重要
・一見問題なく見える現状の中に危機を認識する力こそがイマジネーションの力であり、危機意識である。
・起こり得る危機の想定とその危機についての事前対策は、危機が発生する前に終了しておかねばならない。


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人々の危機意識は如何に欠如しているのか?
事例 首都直下地震の発生
・東北太平洋沖地震を契機に、マグニチュード7クラスの地震は向こう30年の間に5~6個発生する
・人々はどの様な対策を取っているか?
「何もしていない」が第1位
・地震が発生したらどう対処しようと考えているか?
ほとんどが、「自分は無事」で生きているところからの対策。
阪神淡路大震災の時はどうだったか?
東日本大震災ではどうだったか?

☆備えあれば憂いなし?
危機に対する備えができない理由は何か?
問題は、危機を想定出来ないことではなく、心のうちにある。
・危機の基本認識はあっても、その危機は、
「おそらくすぐにはこないだろう」
「来ても大したことがないだろう」
「明日も今日と同じ平穏な日が続くだろう」
正常化バイアス
(「正常性バイアス(normalcy bias)」は、心理学の用語です。社会心理学や災害心理学だけでなく、医療用語としても使われます。人間が予期しない事態に対峙したとき、「ありえない」という先入観や偏見(バイアス)が働き、物事を正常の範囲だと自動的に認識する心の働き(メカニズム)を指します。)

切実感が足りない=危機意識の欠如
イマジネーションの力が不足している
危機感なきところでは、危機の想定も困難

様々な危機の態様
危機管理の基本は同じ
・危機の様態は異なっても危機管理の基本は同じ
・異なるのは、危機の原因や主要なプレイヤーが変わるだけ。

☆危機管理(クライシスマネジメント)の重要性
・リスクマネジメント(危機への準備)が十分でなくとも(準備中でも)危機は発生する
・そこで重要なのがクライシスマネジメント

☆クライシスマネジメントの特徴
危機の発生は、
突発的、予測不能

発生した危機は
大抵の人が未経験、同じ事態は二度起こらない
想定外は当たり前。

危機に対処するための業務量は
膨大
処理、分析、判断のための時間は短時間
人命にかかわる迅速な決断と対処が求められる


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☆緊急事態発生時(初動)におけるリーダーの心構え
・限られた情報下での事態進展の予測
緊急事態下では、予定していた情報ツールが機能しないことも多い。
情報の少ない中で、何が起こっているかの判断と事態がどのように進展していくかのイマジネーションが重要

・状況把握のため、事態の推移を見守ることの危険性
事態がはっきりするまで事態の推移を見守り、事態の性格がはっきりしてから対策を考えようという初動活動の遅れが取り返しのつかない事態の悪化を生むことになる

・迅速な初動活動のための事態の判断と対策の決断に伴う責任
最善の策を取り得たかどうかではなく、最善の策と考えるところを迅速に実行していく勇気、行動に責任を取る覚悟が重要

情報が十分でない中、事態を見通し、迅速な対処方針策定の決断が重要

”まさか”ではなく”もしや”の発想

☆緊急事態対処活動(クライシスマネジメント)のポイント


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危機管理の目的を決める
優先順位の決定
緊急時には通常の価値観が変化する

危機管理に当たるリーダーに期待するもの
・リーダーとして、何が国民、国家にとって最善の策かを判断し、決断する
・決断には責任を伴うが、後で批判を恐れて決断をためらったり遅らせてはならない
・何が最善かはその時点では不明なことが多いが、その時点で最善と思うことを勇気を持って決断していく
・個人、組織のことよりも国民、国家のことを第一に考える

午後は
避難行動訓練「EVAG」
国土防災技術(株)技術本部国際部
コミニティ課長 中村 清美氏

午後はワークショップで災害想定ゲームをしました。
豪雨災害を想定して地域には色々な状況の人々が住んでいます。
例えば、移住したての外国人(地域には馴染みがない)や介護の必要な高齢者、たまたま骨折して自宅養生中の大学生、塾に来ていた子供達などシチュエーションの違う人々が地域に居ます。


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この流れからのはじまり。。


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大雨洪水警報・氾濫注意情報が出ている状況からのスタートで
グループに分かれて自分のカードの人物になりきってどう行動するか?どう判断するか?を考えていきました。
グループは伊丹の防災士会のメンバーがほとんど一緒でさてどうする?って話を進めていきました。


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2時間があっという間に過ぎました。
なりきるのは大変でしたが、どうおもう?どう考える?と色々と勉強になりました。

災害想定ゲームはこのEVAG以外にも最近では聞き慣れてきたクロスロード・DIG・HUG・LODEなどがあります。


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そして今回始めて学んだEVAG(避難行動訓練・豪雨災害編)


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秋の消防団活動の1つの自主防災組織での訓練では今年からHUG(避難所運営ゲーム)をしていくそうです。
色々な人が災害が起きた時のパニックや状況を知り、学んで行動できるようになってくれたらいいなと思います。

また地図を見た時に、線路にまたがる道はアンダーパスなのか?高架なのか?の見極めも避難する経路を考える上で必要なこととなります。
高架なら渡れるが、アンダーパスなら水が入っていて通れなくなってる可能性もあります。

色々な想定を経験して実際に起きた時に対応できるようになりたいです。

posted by tyaki at 16:50| 兵庫 ☔| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする