11日三木の
消防学校で研修がありました。
午前中は「女性消防団員のために NEXT STAGE」と題して
リスクウォッチ代表の長谷川祐子先生の講演を聞きました。
長谷川先生はアメリカ米軍基地で色々なことを学んできました。
そんなお話から始まり消防団員としてこれから必要なことなどを学びました。
消防隊で学んだこと
目から鱗の子供向け防火教育(グレートエスケープ(大脱走=自室で火災に遭遇した時の対処法)やStop Drop and Roll(止まれ、倒れろ、転がれ=服に火が着いた時の対処法)
☆Stop Drop and Rollというプログラムがあります。「止まれ、倒れろ、転がれ」、日本語で言うとこのような感じです。これはキャンプファイアー、火遊び、それから台所などの日常生活で、自分で洋服についた火を消すことができるように考えられたサバイバルです。
まずは「ストップ(止まれ)」です。火が洋服についたまま走ると風が起こって、かえって火の勢いを大きくしてしまいます。だから走らない、まずストップなのです。水を求めて走ってもいけません。まずストップ。
それからドロップ。地面に倒れることによって、燃えているところを地面に押し付けることができます。そしてロールです。ごろんごろんと地面に倒れたまま、右へ左へ転がります。転がることによって、洋服についた火が地面と当たって窒息消火をする理屈です。
災害の時、救急車はこない。
自分の身は自分で守る
無知では危機に対応できない
街で強盗にあったら・・背中を向けて子供を抱えて守るのではなく、自分の後ろに子供を置き、自分が戦うぐらいの気持ちを持って立ち向かう。
学校にへんな人が入ってきたら・・静かにする(こわくてもなかない←異常者の思う壺)、叫ばない、先生にしがみつかない(先生が戦えない(対応できない)
近くにあるもので立ち向かう(あるものとは・・・消火器)で異常者の顔や足をたたく
怖がることを喜ぶ異常者の思いどおりにしないためには、怖くても静かにすること。
司令塔は脳?それとも。。
・危険バイアス:人間は急展開する状況が自分の死につながるかもという事実を理性が受け付けない。固まってしまう。
・意志力:その脳を”事実の認識”という意志力を働かせ認識させる
・緊急事態に陥ってから死に至るまでの間に何らかの行動を取っていれば死を回避できたであろう時間5ー70秒
この秒の間に逃げることで命が助かる。
結果子供へも高い情報と技術を投入
1,子供の力、能力を信じて、危機から自分の力で逃げれるように、高い技術と噛み砕いた情報を子供にわかりやすく彼らの目と耳に働きかける。
2、結果、自分で危機を監視(リスクウォッチ)できるように指導していく
子供はいつまでも赤ちゃんではない。教育によって実際に考え、動ける子供を。。
家に居るときに火事の時の対応
いきなりドアノブを開けるのではなく手の甲でドアやドアノブを触り、熱くなければ開けてOk。
熱い場合は開けない!(煙と共に熱も運ぶ)火が近くまで来てる証拠
窓に行き、大きなシーツ等で知らせる
大きな声は体力消耗させる(長く続かない)
窓がない場合は床を叩いて音をだす(壁などを本などで叩く)
ドアから煙が入ってこないようにシーツ等で下の隙間をふせぐ。
逃げ方等を自分が学び人に教えていく。
生き抜く力を育てるリスクウォッチ”
火災や災害から子供を守るアメリカの知恵”
講習会で販売してたので買って読みました。

とてもわかり易く書かれていて子供達に教えようと思います。
自分の身は自分で守る。
危険物(毒物・劇物)を知る。
事故現場の風向き流れ、風量など先を読む
周りに小学校や病院など避難に特別配慮がいる住民に適切な情報を与えられる
(家にいて流れてくる方角にいるなら換気扇をきる、エアコンを切る。隙間をガムテープで止める。空気より軽く、空気に触れると蒸気になる)
☆レスキューとトリアージ
大災害時に消防隊等の助けがない中でどうやって会社や家族や地域の人を助けるか
沢山のできる事をある。
まずは、救助と救命を学ぶ。
避難所運営と実質サポートを学ぶ(炊飯、掃除、話し相手など)
人助けは地域のためにそして自分のため!
侵入、内部活動、救助に必要な道具
倒壊した家に侵入する場合
・過去の大災害の時は準備物がなくても住民が人々を助けだしている
・日常で使用しているもの
・革手袋、マスク、ゴーグル、ヘルメット、安全靴、耳栓などの個人保護の品々
(革手袋→皮膚、マスク→のど・鼻、ゴーグル→目、ヘルメット→頭、安全靴→足、耳栓→耳(忘れがち)
レスキューのTEAM
知識があれば出来る。
4人1組で2人は外で状況チェック、中に入った人は外の人の笛や合図が来たら途中でも切り上げる。
瓦礫の外からの安全確保と入出管理
軽度・中度のレスキュー
軽度/中度のレスキューのみ住民で救い出すことが出来る
建物に侵入して誰かを助けたい時、何も考えずに飛び込んではいけない
救助方法を身につけよう
☆まずは、災害時にケガをしたときの応急処置。
打撲や骨折は、段ボールや新聞紙、雑誌を添え木にして固定できます。
骨折部位を固定して、段ボールで腕を包み込みましょう。
骨折した場所から上下2関節を三角巾などでしっかり結んで固定します。
三角巾は、Yシャツなど身の回りの物を使いましょう。 シャツの袖を首にまわして縛り、固定します。
身近にあるものを何でも使うことが大事です。
地震などで家屋の下敷きになった人を救助する方法です。
ポイントは野球のバッドやほうきの柄、物干しざおなどを(バールがあれば一番)テコにして倒れた家具や家屋を持ちあげます。
救助するときに注意してほしいのが、下敷きになってからの時間です。
2時間以上、下敷きになっている場合は注意が必要です。
圧迫部位にたまった毒素が血中に回らないよう、水を飲ませてから救出しなければなりません。
ケガ人を運ぶ担架の作り方です。
毛布など身近なものを担架にできます。
毛布の端をしっかり巻いて、等間隔で持ち上げ、水平に運ぶようにしましょう。
こうした対策はもちろん、災害時に慌てないよう、 普段から救助道具を用意しておくと便利です。
まず、バール。
最近ものは軽いです。
バールは窓や扉を開けて脱出・救出するのに役立ちます。
南海トラフでは揺れが長引くため、玄関のドアなどが開かなくなる可能性があります。
これがあれば助かる!ロープ
重宝されるのが、ロープ。
がれきを引っ張るとき、津波や大雨で流される人を助けるとき、救出するとき自分の体を固定するのにも役立ちます。
これがあれば助かる!のこぎり
のこぎりは、救出現場で家屋や倒木をのけるのに役立ちます。
クリビングという技術
アメリカで開発された救助スタイルです。
クリビングとは重量物をバールなどを使用して上げていく
クリブと呼ばれる木材を挟んでいき、重量物を安定させてその下に閉じ込められている人を救う救助技術。
トリアージ
まず、応急手当てに関わる人達は
・心肺蘇生と応急手当を受講する
被災者の数はプロの救助可能な領域を大きく上回る
生存者は被災者の救助に当たろうとするが知識は非常に限られている
死傷を受け死に至ったケース
タイプ1:生命を維持するために重要な器官への重度な損傷による数分以内の死。
タイプ2:数時間の多量の出血による死
タイプ3:数日間、または数週間に及ぶ伝染病、多様な損傷による死
命を脅かす危険に対する対処法
タイプ2,3は負傷者の40%以上が助かったとされる対処法
・命を脅かす危険な”殺人者”
1、気道障害
2、呼吸障害
3、循環機能系障害(出血)
4、ショック状態
気道確保ー呼吸のペースー精神状態ー粘膜皮膚のチェック
気道確保と呼吸の確認
呼吸→NO→気道確保→NO→DEAD(黒)
呼吸→yes→息を吹き返したら脈を取る→>30回/分→赤(ショック状態時の処置を取る)
呼吸→yes→息を吹き返したら脈を取る→<30回/分→
止血と循環器の確認
指先をつまんで白くなった部分が戻る時間
>2秒→赤(ショック)(からだのどこかで出血している→出血箇所の確認→背中?内蔵?内蔵は上下左右固いか?ブヨブヨか?あまり強く押さない(内臓破裂してる場合あり))
<2秒→意識レベルの確認→反応がなかった場合→赤(ショック状態時の処置を取る)
<2秒→意識レベルの確認→反応があった場合→黄(搬送待ち)
などなどめっちゃ短時間にいっぱい勉強しました!
無知ではいけない。知識と技術の向上をめざしてがんばる!
午後は避難所運営ゲーム(HAG)を学びました。
実際に運営するためには組織づくり、居住組、部屋割り、名簿の作成、避難所運営本部の設置、取材等の問い合わせへの対応、食料・物資の受け入れ・配給、炊き出し・ゴミ・風呂・ペット・トイレ、ボランティアの受け入れ。
ゲーム感覚でしたが、どんな風に体育館などを区切るか?地区単位に固めるか?障害者への対応は?
などなど色々な問題というか気付きがありました。
とっても難しかった。
実際に起きた時にはちゃんと対応出来る人が集まってくるのでしょうね。。
落ち着きと冷静さが一番必要だと感じました。
次の消防団活動は「救急救命研修」「救助資器材取扱訓練」です。
がんばります!