2016年01月31日

防災リーダー講座9回目

”過去に学び現代を点検し巨大地震に備える”と題して
名古屋大学減災連携研究センター 福和 伸夫氏の講義でした。

とても楽しい先生で「専門家の話を自分で判断し、自分が必要と(正しい)と思う事をやればいい。」と。
専門家は専門の分野には詳しく専門外のことには詳しくない。
だからそれぞれの専門的な話を聞き、自分がこれだと思うことを覚えていけばいい。と。
過去の経験は大災害の事実。

869年 貞観地震
国府・・・郡山→多賀城(日本三代実録)
”末の松山(浪越さじ)&沖の石(乾く間もなし)”

貞観11年5月26日、陸奥の国で大地震があった。昼のような光が流れて、光ったり陰ったりした。しばらくして、一般の人たちは大声を出し、地面に伏して起き上がることができなかった。あるものは家が倒れ圧死した。あるものは地面が割れてその中に落ち埋まって死んだ。馬や牛は驚いて走り、あるものは互に昇って足踏みした。城郭や倉庫、門・櫓・土壁・壁が崩れ落ちたり転倒したが、その数は数えきれないほど多い。
海では雷のような大きな音がして、物凄い波が来て陸に上がった。その波は河を逆上ってたちまち城下まで来た。海から数千百里の間は広々とした海となり、そのはてはわからなくなった。原や野や道はすべて青海原となった。人々は船に乗り込む間もなく、山に上ることもできなかった。溺死者は千人ほどとなった。人々の財産や稲の苗は流されてほとんど残らなかった。


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家が密集している場所に被害が拡大(火事の延焼等)



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昨年1年間の災害
・西之島マグマ水蒸気噴火
・口之永良部島マグマ水蒸気噴火(5月29日)
・小笠原西方沖地震(5月30日)
・箱根山噴火(6月30日)
・桜島レベル4(8月15日)
・茨城・栃木・宮城豪雨(9月10日)
・阿蘇山噴火(9月14日)
・チリの大地震(9月17日)

今年は?
100年前は第一次世界大戦中、享保の改革300年
・2月4日  全日空羽田沖墜落事故50年
・3月11日  東日本大震災5年
・4月26日  チェルノブイリ原発事故30年
・7月28日  唐山地震40年
・9月12日  安八水害40年
・10月29日 酒田大火40年
・11月3日  日本国憲法公布70年
・12月21日 昭和南海地震70年


福和先生が自宅に備えているもの
太陽電池+蓄電池+燃料電池+井戸
創電&蓄電
田舎&井戸

寺田寅彦”天災と国防”
しかもいつも忘れられがちな重大な要項がある。それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。中略
文明が進むに従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。そうして、重力に逆らい、風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ込めたつもりになっていると、どうかした拍子に檻おりを破った猛獣の大群のように、自然があばれ出して高楼を倒壊せしめ堤防を崩壊ほうかいさせて人命を危うくし財産を滅ぼす。その災禍を起こさせたもとの起こりは天然に反抗する人間の細工であると言っても不当ではないはずである、災害の運動エネルギーとなるべき位置エネルギーを蓄積させ、いやが上にも災害を大きくするように努力しているものはたれあろう文明人そのものなのである。

建物に加わる地震力
高層建物は変形しやすく特定の周期で揺れやすい

柔らかい堆積地盤上の特定の高層建物はある周期で揺れやすい
堆積層で特定の周期の揺れが増幅


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☆建築物の耐震設計
建物が1000ガルで揺れたときには、
・建物が堅いと地盤も1000ガル(→震度7下限)
・建物が柔らかいと地盤は300ガル(震度6弱)
建物の堅さにより設計で考えている地盤震度は異なる
新しい建物が安全とはかぎらない

南海トラフ地震長周期地震動
(地震が起きると様々な周期を持つ揺れ(地震動)が発生します。ここでいう「周期」とは、揺れが1往復するのにかかる時間のことです。
南海トラフ地震のような規模の大きい地震が発生すると、周期の長いゆっくりとした大きな揺れ(地震動)が生じます。このような地震動のことを長周期地震動といいます。
建物には固有の揺れやすい周期(固有周期)があります。
地震波の周期と建物の固有周期が一致すると共振して、建物が大きく揺れます。
高層ビルの固有周期は低い建物の周期に比べると長いため、長周期の波と「共振」しやすく、共振すると高層ビルは長時間にわたり大きく揺れます。また、高層階の方がより大きく揺れる傾向があります。)


長周期地震動による超高層ビル最上階の揺れ幅
高さ200〜300mの建物
地域         揺れ幅
大阪(住之江)    6メートル
大阪(北区・阿倍野等)3メートル
名古屋        2メートル
東京23区       2〜3メートル
高さ100〜200m建物
地域         揺れ幅
大阪市北区、中央区  2メートル
名古屋市       3メートル
東京23区       1〜2メートル

長周期地震動による高層ビルの揺れ方
(リンク先も必ずみてね。。)

南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画の概要



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地域力向上の方程式
地域力=人材力+資源力+情報

人材力=(能力×やる気)+連携力
 連携力=ネットワーク
 能力は0〜100、やる気は−100〜100

資源力=天然・自然の資源+歴史・文化・伝統
情報=物語力
 物語力=人の感情に訴えかけ心を動かす力

やる気=地域を好きになる


午後は”災害の社会的影響(災害過程・被災者生活)
兵庫県立大学 環境人間学部 木村 玲欧氏



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地震には内陸型地震(直下型地震)と海溝型地震がある
内陸型地震は内陸部にある活断層や岩盤等で発生する震源の比較的浅い地震
海溝型地震は海洋型とも言われ海溝付近のプレート内部で発生する地震の総称

☆人間行動からみた災害過程
災害発生  失見当


10h    被災地社会の成立


102h    災害ユートピア(ブルーシートの世界)

・ 
103h    現実への帰還


10⁴h    生活再建・復興へ

☆失見当(Disorientation)(〜10時間)
・災害の衝撃から強いストレスを受け、自分の身の回りで、一体何が起きているのか客観的に把握することが困難な時期
ー何が起きたかわからない(無覚知)
ーどうすればいいかわからない(心理パニック9
ー一部のプロ集団を除いて、組織的な対応ができない
ー情報がまったく入らない(情報空白期)


失見当を理解するためのポイント
・急激な環境変化による人間の生理的現象である
ー環境変化の大きさに対して「心のブレーカー」が落ちる
ー老若男女を問わずに「みんな」が陥る
・人によって、程度の深浅や時間の長短はある

失見当では怖いのは何か?
「どうしょう。どうしょう」という不安な気持ちになると、その気持ちで私たちはあわててしまう。
これが人間の判断力をうばう。すると適切な対応ができなかったり、やってはいけないことをやったりして、それを後悔する人がたくさん出てくる。
・わけもわからずわーっとなって、とんでもないことをしてしまう。
・たたふるえながらそこにいて、何も手助けすることができない。

”失見当”に負けないためには
1,失見当が起きることを理解する
「このような状態は誰でもなるが、しかし、それは一時的なものである」ことを知ることで、さらに慌てることを防ぐ
2,具体的イメージをつくる
シュミレーション、イメージトレーニングをすることで、何が起きるのかを想定する
3,行動を伴った解決策をつくる
解決策を事前に考えておくことで、実際に起きた時に応用がきく

安全行動の1.2.3
DROP(まずは低く)COVER(頭を守り)HOLDON(動かない)

新たな防災訓練(シェイクアウト

行動のパッケージ化
1、普段は経験しない危機的場面について、「この状況の時にはこうする」という事前行動計画をつくり、訓練を通じて徹底させる。
2、普段は経験しない場面においては、「認知→判断→行動」に時間がかかるため、認知から行動に至るまでの過程をパッケージ化する

☆被災地社会の成立(10〜102h )
・災害による被害を理性的に受けとめ、被災地社会という新しい秩序に則った現実が始まったことに適応しはじめる時期

ー救急救命活動(GOLDEN 72hours)
ー安否確認行動
ー二次災害の防止活動
ー組織的活動の開始
ー「被災者社会」:非日常から新しい日常へ


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誰が誰を助けるのか
1,大災害時では「地域内で自己完結」できることが目標(自己完結)
2, 昼間などは「高齢者が高齢者を助ける」必要がある(老老支援)
3,地域内の「事業所・中学校・高校との連携」を探る(地域内連携)
4,事前の実態把握、計画・協定づくり、訓練が肝要(事前計画・訓練)

防災の担い手は誰が?
自助(自分・家族)
共助(地域)
公助(行政・公共機関・公益事業体)

☆災害ユートピア(ブルーシートの世界)(102h〜103h)
ライフラインの途絶など従来の社会機能のマヒにより、一種の原始共産制社会が生まれて、通常とh異なる社会的価値観に基づく世界が成立する時期
ー避難所等での避難生活
ー後かたづけ、家屋の修理・補修
ーライフラインなどのフローシステムの復旧
ー「災害ユートピア(理想郷)」:善意と助け合いに満ちた平等主義の社会。一種の安定期

災害関連死
「災害発生後疾病により死亡した者のうち、その疾病の発生原因や疾病を著しく悪化させたことについて、災害と相当の因果関係があるとして関係市町で災害による死者とした者」

☆現実への帰還(103h〜10⁴h)
・ライフラインなどの社会フローシステムの復旧により、被災地社会が終息に向かい、人々が生活の再建に向け動き出す時期
ー「被災者」から「市民」へ、「非日常」から「日常」へ
ーすまいでの生活可能、仕事・学校の再開
ー被災者支援(見舞金、保険金、各種の減免)

☆生活再建・復興へ(10⁴h〜10⁵)
・社会システムが再構築され、もう被災者・被災地ではないと感じ、新たな社会への持続的発展を目指す時期
ー3つの再建(都市再建、経済再建、生活再建)
ー新たな社会基盤の整備
ー新しい市民社会の形成:自律と連帯
ー10年を区切りとした長期復興計画
ー「日常に戻る市民」と「取り残される被災者」

”安全・安心は自分たちで作るもの!”
災害・犯罪という非日常をいかに乗り越えるか
→「その場しのぎ」では対応できない
「普段やっていることさえ、なかなかうまくできない。ましてや普段やっていない・考えていないことなど、出来るわけがない」
→これまでの知恵・教訓を学び、自分たち(自分の組織・地域・家など)の弱いところ、組織・地域・家で起こりうる問題を知ることで、対応力・応用力を上げていく



災害・防災の心理学―教訓を未来につなぐ防災教育の最前線
木村玲欧
北樹出版
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後半はワークショップをしました。
(自己紹介の仕方)
名前を覚えることで活動の効率が違う

A4の紙を半分におり、最大8もんの質問をする。
@名前(ふりがな)
A地域
B職業(普段の活動等)
C動機(参加理由・きっかけ)
D今の気持ち
Eこれからのテーマ
F好きな季節(理由)
G好きな食べ物(理由)
H印象に残っているニュース
I印象に残っている出来事

アイスブレイク
(氷を砕く 意味)
ルール
1,紙は隠さない(だしたまま)
2,演説しない(内容+一言)

ワークショップの仕方
☆個人作業+集団作業

進行役とタイムキーパーを決める
個人10分
集団意見の出しあい(30分)

付箋には1つの事柄を書く
文章で書く

内容をグルーピング
1つの模造紙に問題
1つの模造紙に対策


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色々な災害時にスムーズにコミュニケーションできるように色々な方法を知っておくのは大切です。

今回もあっという間の講義でした。

あっという間といえば今日で1月も終わり。。。
この前2016年がスタートしたと思ったのにね。。
さて防災リーダー講座もあと僅か。。
防災士試験の勉強も始めないと。。(^^;;(笑)

posted by tyaki at 15:46| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

毎日寒いね。。

二十四節気では大寒のこの時期いかがお過ごしですか?
大寒がすぎれば立春!こよみの上では春o(^o^)o(笑)

この1番寒い時期のまれにみない寒い寒い日曜日に”いたみまるごと防災訓練”がありました。


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私は消防団で集合がかかり、消防団本部に。。
集合したらボードに到着時間とメール受信時間を記入し、来る道中の被害状況等を報告(実際の場合)
その後、各分団からの情報をボードに時系列で書き込んでいく。
この時の注意は、人的被害状況(いつどこで、状態や応援要請等)をきちんと把握して誰がみてもわかりやすいように書いていく。

団本部と対策本部の連携をとるために無線や内線、LAN等で連絡しあう。
(実際には電話等が使えなければ団本部と対策本部の連絡係として走る)

約1時間訓練の分団情報を受けてボートに書き、その後はスワンホールに移動し避難所運営や自衛隊炊き出し、救助ヘリコブターが初めて伊丹に着陸。(伊丹空港との関連でなかなか着陸できないみたい)

この日は朝からマイナスの気温。風がなく太陽の光もあったけれど、時々ふく風や雲で太陽が隠れると凍えそうに。。(^^;;

でもこんな寒さの中でもいつ大災害が起きるかわかりません。。。
寒くても、暑くても災害時には関係ありません!(^^;;

沢山の方が訓練に参加されていました。

実際の時には混乱と不安と恐怖に悩まされるだろうけれど、しっかりと対応できるように訓練したいです。


この日は午後から神戸で”兵庫県青年洋上大学同窓会”の新春の集いがあり、あいなと参加。
懐かしい面々にあったり、新しく知り合いになったり、自分が参加したこの大きな団体には世代を越えたつながりのあるのだと再認識。



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私は近畿13回、夫は18回に参加
あいなも来年参加したいなぁ。。と言ってたけど社会人になってるやろなぁ。。(^^;;
(大学生の間に参加したかったけど去年は留学で参加出来なかったので・・)

あいなも色々な世代の人との交流の場を見て「色々な人が参加しているのね。。」と。。
色々な人と話ししてたみたいで楽しかったようですo(^o^)o

今日はそうた、ゆうかの図工・家庭科展に。。
(図工展は2年に1回、音楽会と交互にあります。)


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ゆうかも成長したいなぁ。。と。。
日頃は口うるさい私に暴言吐いたりと思春期入り口?!で大変だけど。。(笑)

そうたは最後の学年でしっかりと小学生のまとめをしたように感じました。


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明日は展示会と参観日がありますが、普通救命講習会なので今日行ってきました。
参観日だと身構えるのでこっそりと授業を覗いてきました(笑)

子供達の成長を目でみれる図工展。
体育館には子供達の作品がいっぱいでした。


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どのこもどのこも一生懸命頑張った作品。
淡路の家の倉庫にはあいなやせいやの小学生の時の作品がクリアケースの中に。。
また探してみてみようかなぁ。。



posted by tyaki at 18:27| 兵庫 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月23日

小春を探しに。。



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朝の車はフロントガラスが氷り、雪が積もる。


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出かければ吹雪にあい、寒さを感じる今日このごろ。。
気温が低くても太陽の光は暖か。


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年末年始の暖かさで毎年楽しみにしていた水仙の開花も早まり、行った時にはほぼ満開。


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太陽が時々した出ない曇り空だったのですが、太陽の出るタイミングに。。
沼島の海は穏やか。。。


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海をと水仙。。
波の音と水仙の香りに癒やされてきました。


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いつもならちらっとしか咲いていない梅も咲き出していました。


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春といえばチューリップ。。
洲本の市民広場に登場o(^o^)o


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毎年この冬咲きチューリップを楽しみにしてるんですo(^o^)o


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太陽が出てたらもっと綺麗に見えたのでしょうね。。(残念。。(^^;;)

今度は淡路花さじきの早咲葉の花を見に行こうと思いますo(^o^)o


posted by tyaki at 14:35| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

災害対策セミナー

防災リーダー講座でもらったチラシにあった”災害対策セミナー”


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講師に出初め式で欠席して居た時の松山雅洋氏が載っていたので参加してきました。
”阪神淡路大震災の教訓”
と題して松山氏が消防で働いていた時のお話を聞きました。
(前回資料と重なる部分あり)


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まず、自分の命を守る(自助)
緊急地震速報・頑丈な机の下(机の足を必ず持つ事)

防災に必要なものはなにか?
☆知識(情報)
☆技術・技法(訓練)
☆少しの勇気
 あるショッピングセンターで地震速報が入りました。周りの人は何事もないような振る舞い。ところが、ある大学生がグループで居合わせて「背を低くして頭を抱えて!」と自ら自分を守る行動に。何もなくても常に地震速報が入れば(鳴れば)自分の身を守る行動に移せることが大切。(周りの目よりも自分の命)

阪神淡路大震災の時に救助されて助かった人の日別救助人員状況は17日当日がもっとも多く、時間が経つにつれてなくなる人の数が増える。
24時間以内に救助しなければならない。
24時間が経過した後は生存者の数はぐっと減る。72時間以内でも生存の可能性もある。

救助活動する時の服装・持ち物
長袖・長ズボン・安全靴・ヘルメット・軍手・バール等
そしてチーム行動(最低でも2人1組で行動)


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☆自主防災組織の必要性

火災延焼による人的被害波及と水道消火栓機能
□地震による水道排水管および給水管の被害、また阪神水道企業団からの入水が停止したことにより多くの消火栓は稼働不能
□人的被害が発生した火災地域が52地域あり、計529名の人命が火災により亡くなった
□もし、消火栓が稼働していたとすると6火災地域で32〜45名の人命が助かった可能性がある事が学会で報告されている

なぜ火災が起きたか?
停電後通電がされた時にブレーカーが入りっぱなしだとショートしたりして火災が起きた。
地震が起きたらまずブレーカーを落とす。ガスの元栓を閉める。

☆緊急時の消防の数が足りない(人員・ポンプ車等)


隣近所で大切な人の命を守る(共助)
地域のソーシャルキャピタルを上げる(人々が持つ信頼関係や人間関係(社会的ネットワーク)のこと)ことで地域の防災力が向上する

大規模災害発生時には消防や警察等の公的機関が到着するまでに地域の人たちで自分達の命を守る


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震災関連死が災害で亡くなった人の数を上回る。
原因は避難所の生活ストレスが主な原因である。
避難所生活を余儀なくされた高齢者等がインフルエンザの蔓延やストレス、生活環境の悪化による疾患の増加
(早期対策が必要)

総合訓練参加者の年齢層が60代・70代が過半数以上を占める。
高校生〜20代の参加者がほとんど居ない。

南海地震と 東南海地震がもし起きたら日本の6割が被災する

実際に活動した人の話を聞くと真に迫り火災を目の前にしても水が出ないから消せないつらさ等がヒシヒシと伝わってきました。

自分には何が出来る?!
自分に問いかけて自分のいのちは自分で守り、大切な人を守りたいと思います。


午後からは女性消防団の方のお話もある「私たち市民が災害から被害を少なくするために、日頃からどんな備えをするか?」とセミナーに参加しました。

基調講演には神戸大学社会科学系教育研究府 特命准教授の紅谷 昇平氏のお話。
その後防災支援活動等に関わる各方面話題提供として
野崎隆一氏(NPO法人神戸まちづくり研究所理事長)
居倉順子氏(泉南市女性消防団)
西濱靖雄氏(日本技術士近畿本部防災支援委員会委員長)
沖優子氏(奈良県王寺町美しが丘自主防災会会長)
の経験談や参加者からの質問への回答などがありました。

基調講演では”パートナーシップ型防災と「私」にできること”

・防災では「あなた」や「誰か」、「みんな」に任せていてはいけない
・市民、地域、NPO、各種団体、企業、専門家など、それぞれの立場の方が当事者意識を持つことが大切

パートナーシップの必要性
・災害時には、物流・人流がストップ。初動は「地域の資源」を使って、自分たちだけで災害対応を行う必要がある。
・自組織の資源(人、設備、ノウハウなど)だけではなく、外部(他自治体、企業、市民など)の資源活用を前提とした、現実的な防災体制として、コミニティ、地域での連携が求められている。
・実効性のある連携のためには、地域の関係者それぞれの出来ること、メリットを考え、つなげていく
・防災や復興の専門人材は、被災地域に偏在しており、その需要も平時はなく、災害後急増する。地域を越えた応援・受援が必要である

☆行政 (災害時は人手不足で十分な対応は難しい)
☆市民 (自分たちで、何を どこまで、どうすればいいのだろう)
☆企業 (地域の支援をしたいければ、何が出来るだろう?)
☆支援者 (知らない地域に、突然行っても、役に立てるかな?)

地震から命を守る3つの段階
@地震直後(壊れた建物や倒れてくる家具の下敷きにならない)(予防対策)家具固定・耐震等
A直後〜3日後(火事や津波から避難する・倒れた建物から救助される)
B3日後〜・一定水準の避難生活をすごす(関連死を避ける)
     ・避難所の特性に合わせた支援を受ける

@地震直後の犠牲を防ぐ
・耐震改修を実施する、また家族、親戚などにも呼びかける
・家具の固定をする・配置を変える
・ブロック塀、看板、自販機など道路の危険物を地域で取り除く(古い建物が倒壊し、通行中に犠牲になった場合がある)

A東日本大震災における死因(暫定値)
・津波がくるまで30分から1時間の時間があり、その間に避難できれば助かった
・死者のうち90%以上が津波による溺死
・死者のうち3分の2が高齢者(避難が遅れがちな高齢者に被害が集中)
・障害者の死亡率は一般人の2倍
・被害者の2割が、要支援者の支援中
(防災教育の必要性)

B地震後、安全な場所へ避難する
・避難場所を確認(地震と津波では安全な場所は違う)
・地域で、火災を出さない、広げない(耐震改修としても、燃えたら終わり)
・生き埋めになったひとを救出する(地域での安否確認、こけかけ・ご近所さんを知る・必要な機材を用意する)
・力を合わせて、避難する
・情報入手は非常に大切(デマは広げない)

☆家族で連絡をとる
・昼間に地震が起きると、自宅に帰れないサラリーマン、学生、買い物客など帰宅困難者(帰宅難民)が多数発生する
・携帯電話もつながらない連絡難民も大量に発生する
・連絡と安否確認の方法としては、災害用伝言ダイヤル等を利用する
・避難した場合には、自宅に伝言を残す。また事前に避難場所等を話し合っておく

☆携帯が繋がなかった時のために公衆電話設置場所を知っておく

☆劣悪な避難生活も死因となる
・ストレスによる心臓への負担の増大、エコノミークラス症候群、コミニティの崩壊、雇用の喪失等の悩みによる自殺など。。
□災害にはこういうものだという思い込みは危険
□色々な危険があることを知る

避難生活を改善する
・建物は大丈夫でも、電気、水道、ガスが使えないと生活できない
・懐中電灯や食糧、水、日用品、カセットコンロなどの備蓄があれば自宅で生活できる
・家で生活するのが困難であれば、小学校、公民館などの避難所にいく。夜は家で寝て、昼間、情報や必要な物資を、食糧、水だけをもらいにいくことも可能である

☆地域で避難生活に備える
・地域の避難所の確認、訓練の実施
・避難所に網戸、空調、マット、カーテン、机などの平時から準備しておく
・活用可能な地域の資源を把握しておく(テント・救援活動用資機材、机など)
・鍵の所有者やリーダーは必ず複数おく。
・救護、医療体制の準備(医師会や地元開業医との関係づくり)
・医療講習等の受講

コミュニケーションの前提には
情報の伝え方、タイミング、わかりやすくが基本。

他にもNPOやボランティアが出来ることや個人ボランティアと災害ボランティアセンター、ボランティア団体(NPO/NGO)、企業、専門家の出来ることなどのお話もありました。

1つ気になった”チャレンジ防災48”(本教材を活用することにより、災害時における身の安全の確保に 加え、初期消火や救出・救助など実践的な行動を学習できます)

子供達との一緒に学べる教材みたいなので活用しようと思います。

そして4人の経験談等を聞き、1番身近に感じた泉南女性消防団の居倉さんのお話。

大阪府下で最初に出来た女性消防団”サザンスプリング”
ここの特性を活かした活動を続けている。
また災害時に、家族の安否確認が出来ると活動に集中出来る。
自分の命は自分で守っての活動が基本。

これからの活動にアドバイスをもらった感じがしました。
長いこと沢山の話を聞き、再確認したこと、新たに知ったこと、意識を変えることなどとっても多くを学んだように思います。

3月の防災士の試験に向けての勉強と合わせて知識の学びをしたいと思います。

(まとまりがなくてすいません・・(^^;;)


posted by tyaki at 13:49| 兵庫 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月17日

感動

この前”人生の約束”という映画を観てきました。


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私は竹野内豊さんが出てるからと軽い気持ちで見に行ったのですが・・
祭り大好きな私、その裏側では。。
少子高齢化、人と人のつながり

友達との”約束”
今自分に出来ることは。。
そんなことを考えさせられる映画でしたね。。

最後には感動感動で涙しました。

今の自分がここにいられることへの感謝
後悔のない人生を歩むために”今”しておきたいこと
自分しか出来ないこと

など。。。
色々な思いが心を頭を巡らせました。

毎日楽しく!!
どんなことがあっても自分ができることがある
小さな発見の積み重なりで自分を作る。
意識するしないでまた人生の選択肢が変わってくる

久しぶりにいい映画をみました!!

次に見たい映画ははやり30日公開予定の”さらばあぶない刑事”かな。。

それと”『A FILM ABOUT COFFEE』”かな。。
こちらは究極のコーヒー」とは何か? コーヒーに人生をかけるプロフェッショナル達の熱い仕事ぶりと哲学を追う 世界を席巻するコーヒーカルチャーの今を描いたドキュメンタリー

色々と楽しみ発見中!!(笑)



posted by tyaki at 15:55| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする